みなさんは「釜揚げうどん一忠」と言うお店をご存知ですか? 創業昭和47年。44年間営業されてきました。さぬきうどんブーム以降、「さぬきうどん」は当たり前ののように食べられていますが、当時はまだ大阪では腰の弱い「大阪うどん」が主流で、本格的なさぬきうどんは珍しかったように思います。
筆者は子どもの頃、はじめて両親に連れられて一忠さんの釜揚げうどんを食べた時「こんなに美味しいおうどんがあったんだ!」と感激した覚えがあります。
長年、八尾っ子やうどん好きの人達に愛されきた一忠さんですが、平成28年7月31日で閉店されることになりました。跡継ぎがおられなかった事が悔やまれてなりませんが、一代でスッパリ閉めてしまわれるのも、一忠さんらしいのかな…と思います。
一忠さんの釜揚げうどんが、最後にもう1度味わいたくて、行ってきました。
釜揚げうどん一忠
しかと味わってきました!
月曜日のお昼前に伺いましたが……既に駐車場は満車で数台町と言う状況でした。筆者は高齢の母がいたので止む無く車で行きましたが、時間帯によっては駐車場待ちの必要があるのでお近くの方は徒歩か自転車で行かれる事をオススメします。
お店の外観。見納めかと思うと切ない……。
一忠さんお馴染みの薬味色々。天カスとか、青ネギとか。筆者は後半、すだちを入れるのが好き。
待ち時間に生姜を擦ります。量はお好みで。
お出し。「うどんも好きだけど、ここのおだしのファンです!」って人は多いようです。
そして、お待ちかねの釜揚げうどん。写真は「大」です。一忠さんのおうどんは特大・大・小とありますが、大でも普通に食べられます。食の細い女性やお子様には小でも良いかも。
ちなみにお値段はこんな感じ。
釜揚げうどん 太 or 細
・小 630円
・大 720円
・特大 880円
・白波(4~5人用) 3600円
この日は細うどんはありませんでした。もしかしたら、もう打っておられないのかも。閉店の噂を聞いて駆けつける人が多いのか、平日にも関わらずいつも以上に店内は混み合っていました。
おだしに付けて…いただきます!
やっぱり美味しい!
実はしばらくご無沙汰していたのですが、安定の美味しさ。おだしは、イリコではなくカツオだしです。釜揚げうどん用に少し濃い目の味付けですが、食べているうちに調度良くなってきます。
おうどんは、もっちり麺。本場さぬきうどんよりは柔らかめです。実は筆者の母はシコシコのさぬきうどんが苦手で、昔ながらの大阪うどん派なのですが、一忠さんのだけは別枠みたい。大阪育ちのお年寄りの方でも「一忠さんのおうどんは好き」と仰る方が多いようです。
お店の場所と営業時間
釜揚うどん一忠
住所 大阪府八尾市松山町2-2-11
TEL 0729-91-5706
営業時間 10:30~15:00 麺売り切れ次第終了
定休日 火曜日・水曜日(祝日の場合は営業)
まとめ
八尾育ちの方の中には筆者のように「そう言えば子どもの頃に行ったことあるなぁ…」と言う方も多いのではないでしょうか? 一忠さんの閉店は平成28年7月31日。今ならまだ間に合います。気になる方は、最後にもう1度、出向いてみはいかがでしょうか?
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